『バングラデシュ 農村開発のなかの階層変動』

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16. 『 バングラデシュ 農村開発のなかの階層変動――貧困削減のための基礎研究』
藤田 幸一 著 2005年1月
 

内容

「援助の実験場」バングラデシュ。独立後30年余、さまざまな開発努力が実って経済発展は幾分か軌道に乗った。管井戸潅漑による「緑の革命」、マイクロ・クレジット、農村インフラ事業等の農村開発政策が、いかに普及し農村の下層民にまで裨益していったのか。その過程を「階層格差の変動」という視点から統一的に分析することで、途上国農村の市場の機能についての新しい理解を示す。世界の対バングラデシュの巨額援助がマイクロ・クレジット政策へと傾斜する中、それが想定とは異なるメカニズムで機能している事実は、効果的な開発政策策定のために極めて重要な示唆を与える。