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28. Bali and Hinduism in Indonesia: The Institutionalization of a Minority Religion
NAGAFUCHI Yasuyuki
発行日：2022年2月28日
発行元：京都大学学術出版会・Trans Pacific Press
内容
イスラーム教徒が圧倒的多数をしめるインドネシア共和国においてヒンドゥー教徒は少数派である。とはいえ、ヒンドゥー教は公認宗教のひとつとなっている。公認宗教とは何なのか。誰がどのように公認し、公認されるとどうなるのか。公認されているとはいえ少数派宗教を生きるとはどういうことなのか。なぜバリ島における儀礼がヒンドゥー教の儀礼として拡大しているのか。植民地期にバリの宗教がヒンドゥー教として認定され、日本軍政期に創設された宗教省の内部にヒンドゥー部門が設置され、ヒンドゥー教の代表機関が誕生し、２１世紀になってその代表機関が分裂する歴史をたどりながら、制度化という視点からこうした問いに答えたのが本書である。