This post is also available in: 英語
42.『国家の「余白」――メコンデルタ 生き残りの社会史』
下條尚志（著）
刊行日：2021年2月28日
出版社：京都大学学術出版会
内容
豊かな自然と世界有数の農業生産を誇り，大都市からも近く，いまはクルーズ観光が人気のメコンデルタ。しかしここは20世紀最大の動乱の舞台でもある。いくつもの国家が，統計・分類，文書化，マッピング，暴力を用いてこの地域の人々を捕捉しようとした。しかし，そうすればするほど動乱が拡大する。民族的混淆，流動する人・モノ・情報，闇市や徴兵忌避の寺院等々，デルタ社会の生態歴史文化的特徴のなか「国家の介入しにくい空間」が如何に作られるのか，そのメカニズムを詳細な民族誌で解き明かす。
ブックトーク・オン・アジア
SoundCloud:
https://soundcloud.com/user-153026370-46049678/shimojo
YouTube:
https://www.youtube.com/watch?v=Ndi2H7lowjc&list=PLYNr5XeQb9WIM8svoGgRYPkshslSO3iKW&index=10