メコンデルタの大土地所有

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27. 『メコンデルタの大土地所有ーー無主の土地から多民族社会へ フランス植民地主義の80年』
高田 洋子著 2014年3月

 

内容

二〇世紀、戦争の舞台だったメコンデルタ。元々は無主の土地が、フランス植民地政府によって巨大な開発地となり、不在地主と先住クメール人、労働力として流入したベトナム人が織り成す社会が引き起こした矛盾。これこそが、紛争の火種だった。社会主義下では禁忌とされた大土地所有制を初めて研究し、メコンデルタの社会構造を炙り出した快著。