『CSEASブックガイド 初学者のための東南アジア研究』を公開しました

京都大学東南アジア地域研究研究所は、このたび『CSEAS ブックガイド 初学者のための東南アジア研究』を公開しましたので、お知らせします。

本書はオープンアクセスですので、下記サイトにてPDFをダウンロードしてご利用ください:
https://edit.cseas.kyoto-u.ac.jp/ja/syogakusya/

 

中西嘉宏・片岡 樹(編)
企画・発行:京都大学東南アジア地域研究研究所
発行日:2022年3月15日

教科書で一通り学んだり、現地を経験したりして、もっと深く東南アジアのことを知りたいと思った学生さんに向けて作ったのが、このブックガイドである。初歩的な知識や体験からもう一つジャンプして、学問として東南アジアを学ぶための小さな跳躍台のようなものである。
各解題が対象とするのは、東南アジア研究では古典になっている本の中でも、日本語で書かれたものと、日本語訳があるものである。最新の研究成果ではないが、長い年月の風雪に耐え、現代になっても読む価値を認められている古典的な仕事である。のちの研究によって乗り越えられたものもあるが、研究史の中で知っていなければならない本ばかりで、読んで損をする作品は一つもない。
で、とりあえずの15冊。自然、歴史、政治、社会、経済といった視点から東南アジアをみられるように、各分野の古典を選んだ。すべての分野に精通することは無理だとしても、一通り知っておくと自分の専門とする分野の見方が変わるような本ばかりである。東南アジアで調査をしたり、東南アジアの事例を扱って論文を書こうとしている人にも役立つリストになっている。つまみ食いでも、全部食いでも、好きなようにこのガイドを利用してほしい。(本書まえがきより)